NIJIMIDASHI

何かに包まれている中のものが、
その包んでいるものを通してじわじわと外にしみだしてくる感じ。

自分にとっては、
作品をつくることをアートというよりも、
自分のできることを価値化させて活かすことを仕事とか働くというよりも、
好きなことや興味のあることを趣味というよりも、

牛島陽子というものの中で起こっている化学反応のようなものが、その入れ物におさまりきらずに、じわじわと漏れだしてしまったもの、にじみだしてしまったもの、というほうがしっくりくるのです。

もしかしたら、ひとりひっそり夜眠る前になぐり書く日記のようなものでもあるかもしれないし、生物が同種の個体間で情報伝達するために分泌するフェロモンのようなものかもしれないです。もっと言ってしまえば、この入れ物を通過して出てきた排出物とも言えます。

いずれにせよ、ざっくり大きくまとめるとにじみだしなのです。
そしてそれはにじみだしゆえ、その入れ物である牛島陽子のその時のなにがしかが、エッセンスとして含有されているので、ある意味、取扱い説明書・成分表のようなものです。

牛島陽子という入れ物が、アウトプットするときの行動体を「うしこ」と名付け、それがアウトプットしたもの=”にじみだし”をここに標本することにしました。

「にじみだすものがなくなるまで、牛島陽子を使いたおす」をこころがけています。

うしこ